「人材紹介のパイオニア」「人材といえばケンブリッジ」
【著書】
「MBO−末席重役の決断」 発売元 幻冬舎ルネッサンス
「転職への挑戦」 発売元 ダイヤモンド社
ケンブリッジはビジネスの中心に「量より質」という考え方を据えています。これは半世紀前の設立当初から掲げる弊社のDNAのようなものです。 これをより深く理解するために2つのキーワードが存在します。
ひとつは「自己完結」。もうひとつは「自己管理」。 ケンブリッジの業務内容について説明する場合、常に2つのキーワードに沿って話を進めることにしています。これこそが他社と比較した場合、ケンブリッジの優位性の根幹になっているからです。 まず「自己完結」。これはケンブリッジの業務が、コンサルタント個々人において「自己完結型」であることを指している。人材を求める企業への訪問からはじまって求人スペックの打ち合わせ、契約内容の提案、リサーチ、スクリーニング、候補者との個別面談、評価、紹介、アフターケアまで、基本的にひとりのコンサルタントがひとつの案件を一貫して行い、完結させるということである。 数をこなすのであれば、作業を分担し機械的に行った方が効率が良いことも多いだろう。 しかし、「量より質」を標榜するケンブリッジはそれをやらない。候補者と人材を求める企業との双方を、ひとりのコンサルタントがトータルな視点で責任を持ってケアする。この一連の作業が、人と企業の両方から深い信頼を勝ち得る結果となる。ケンブリッジはそう信じて、これを愚直なまで貫徹してきた。
次に「自己管理」。自己完結型のビジネススタイルというのは、別の見方をすると「密室の作業」にもなり得る。ひとつの案件にについて、基本的にひとりのコンサルタントしか携わっていないのだから、細かな内容を第三者がチェックすることが難しい。 ここで「自己管理」というものが重要になってくる。誰もチェックできないということは様々な意味での「自由」へとつながる。好き勝手をしていいのではない。自分の売り上げだけを考えて、会社の未来をなおざりにするような「間違った自由」は即刻排除されなければならない。 ケンブリッジのコンサルタントとして、また、少なからず顧客の人生の選択を手伝う人間として間違ったことをしていないか?常に自問自答し、行程をチェックする。さらに自己完結といえども作業状況をすべてオープンな形で進める。これが「自己管理」の意識である。つまり、ケンブリッジの自己管理とは常に自分を磨くことをこころがけ、チームのメンバーに対して常にオープンで透明性の高い仕事をしていくことが大前提となっているわけである。 このようなケンブリッジにおける「自己完結」と「自己管理」は、連続する高度に最適化された固有のビジネスモデルであると同時に、高い倫理観を生み出す源ともなっている。この考え方がケンブリッジの伝統、「量より質のビジネス」を支えています。
「自己完結」「自己管理」の言葉に象徴されるように、ケンブリッジはスタッフ一人ひとり の自主性に重きを置きます。それと同時に、私たちはチームプレイというものを大切にしています。1案件1コンサルタントだからチームプレイなんて関係ないだろう・・・。それは違うのです。 1案件1コンサルタント。誰の手も借りずにバリバリやって、売り上げがどんどん上がっていく。こんなことは実際にはありえません。候補者との対話や企業への営業をひとりでやったからといって、なにからなにまですべて一人で完成させたわけではない。 他のスタッフとの情報やアイデアの交換、そのほか管理部門からの目に見えないサポート。さらに長い伝統の中で培われたケンブリッジのブランド力という大きなバックアップもある。中には天狗になって謙虚さを失ってしまう人も出てきます。だからチームプレイというキーワードが大切になってくる。これを意識することで、常に自分自身を律するきっかけをつくってほしいと願っているわけです。 ケンブリッジというチームでのびのび仕事をしてほしい。それにはチームメンバーとの対話や良好なリレーション作りにも心を砕く必要がある。それが「求められるプレーヤー」の姿なのです。
「人と仕事、人と組織に関する問題に対して最適な情報とサービスを提供し、すべての人に喜んでいただくこと。」
当社は会社のスローガンを大事にしています。ケンブリッジの場合は単なるお題目ではなく、長い年月の間に培われたDNAの集大成のようなものだからです。 最初の理念はきわめてシンプルです。人と仕事、人と組織。これは人間の究極のテーマであるという認識です。これについて、できうる限りのサポートをしてすべての人に喜んでいただくということ。これが私たちの究極の目的でありコンサルタントの魂といえるものです。 行動規範を私たちはケンブリッジウェイと呼んでいます。1から8まであって、一人ひとりの社員が常に血肉化していけるようこころがけています。 経営目標は決して規模の拡大を追うことなく、常に質を重視するということで一貫しています。 また経営目標の最後に「すべての社員が誇りを持って、楽しく働ける最高の環境をつくり"個が生きる会社"として社会のお手本となる」と記しています。 これは「個と組織」のバランスの良い大人の会社にしよう。規模は小さくとも個が本当に生きる会社として社会のお手本となろうというものです。 ある社会学者の言葉に「根をもつこと、翼をもつこと」というものがあります。 「根をもつこと」とは、その場所なり組織なりにしっかりと根を下ろすこと。 「翼をもつこと」とは、個人が自由に飛翔するというイメージです。これは個人と組織のありかたを語る上でもっとも理想的なイメージだと思っています。 一見矛盾するように感じられる「根」と「翼」。でもそうではありません。決して、矛盾するものではないのです。 私は社員の皆さんがケンブリッジという会社を愛し、ブランド・ロイヤリティーをもって、そしてそのうえで自由に自分の翼で羽ばたいてほしいと思っています。 このような会社にしたいと思っています。 経営目標の4番目にはこのような思いがこめられています。
(2005年10月に幻冬舎メディアコンサルティングから刊行した 「MBO/末席重役の決断」より抜粋)